さよならスタンフォード、ただいま日本《若手記者・スタンフォード留学記 40・最終回》



 誤った勉強法から脱し、自らの勉強スタイルをより熟成することができた。長い目で見ると、それこそが、スタンフォード生活での最大の学びなのかもしれません。

「内向き」と「外向き」は両立できる

最後の収穫は、ありきたりですが、日本と日本人を外から見ることで、そのすばらしいところ、改善すべきところをよりクリアに認識できた点です。

最近、日本が内向きになっていると言われますが、内向きになることと、外向きになることは、決して相反することではなく、両者は両立できるはずです。

私なんて、留学生活を経て、日本の歴史や文化に対する興味が膨れ上がると同時に、アメリカ、中国を中心とする世界情勢に対する興味も膨れ上りました。

過去の連載のなかで、自分なりに感じるようになった日本のいろいろな課題点を挙げてきました。それらの課題のほとんどは私自身に向けられた課題であり、それに対する解決策を絞り出すことが、私の今後のテーマです。

随分、大言壮語もしましたが、まずは一歩一歩、自分のできることから地道に努力していく、アメリカかぶれになることなく、かといって、日本を過度に美化することなく、日本をよりよい国にしていく--それを肝に銘じて、日本での新生活に臨む所存です。

最後に、今回まで連載を読み続けてくださった読者の方々には、心より厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。帰国後は『週刊東洋経済』の編集を担当する予定ですので、私の名前を見つけたら、ぜひお小遣いを削ってでも、1冊購入してください(笑)。ではでは、また会う日まで!


佐々木 紀彦(ささき・のりひこ)
 1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、現在、スタンフォード大学大学院修士課程で国際政治経済の勉強に日夜奮闘中。

《若手記者・スタンフォード留学記》バックナンバー
(40)さよならスタンフォード、ただいま日本 - 09/06/17
(39)ニッポン国力増進計画 - 09/06/11
(38)既得権益”崩壊は、マスコミ人の働き方をどう変えるか? - 09/05/29
(37)今の日本は敗戦間近の1940年に似ているのかもしれない - 09/05/22
(36)米国・EU・日本・中国・ロシア・インド--世界6大国の戦力を分析する - 09/05/19
(35)アメリカは巨人、日本はソフトバンク--プロ野球を通して考える国際政治 - 09/04/29
(34)中国経済は、短期中立、中長期では悲観?(下) - 09/04/23
(33)中国経済は、短期中立、中長期では悲観?(上) - 09/04/16
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(32) バラバラの中国人を束ねる、イデオロギーは存在するのか? - 09/04/08
(31)中国研修旅行-厳しい北京の環境と、内向きなアメリカ人学生 - 09/04/03
(30)WBCナマ観戦で感じた侍ジャパン応援団の課題 -2009/03/23
(29)スタンフォードで体得した! 効率よく知力を鍛える勉強法 -2009/03/12
(28)留学するなら、2年間がちょうど良い -2009/03/05
(27)”政治”を志す若者に就職活動のアドバイスをするとしたら -2009/02/26
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(22)スタンフォード学生も四苦八苦! 大不況下の「就職活動」 -2009/01/22
(21)米国の知識層を充実させる知的職業の豊富さ -2009/01/14
(20)激動の2009年。「私の予測」と「私の目標」 -2009/01/08
(19)15カ月ぶりの日本で感じたこと -2008/12/26
(18)アメリカ式教育の、強みと弱み -2008/12/17
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(15)最新メディア事情。新聞は壊滅。でも、雑誌は頑張っている -2008/11/26
(14)ヒロシマ、ナガサキは本当に必要だったのか? 米国で再燃する『原爆』論議 -2008/11/19
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(12)夫婦留学のススメ、妻が帰国して痛感するありがたさ -2008/11/05
(11)アメリカで考える、日本の雑誌とジャーナリストのこれから -2008/10/28
(10)快楽のないアメリカ文化、成熟国家の若者には物足りない? -2008/10/21
(9)金融危機に、アメリカ時代の終わりを感じる -2008/10/16
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(7)先進国でトップ。アメリカの高い出生率の秘密 -2008/09/30
(6)オバマでもマケインでも変わらぬ対中融和政策 -2008/09/24
(5)急増する韓国人学生に感じる“たくましさ”と“わびしさ” -2008/09/16
(4)保守派の愛国心、リベラル派の愛国心 -2008/09/10
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