
ZEN大学登場で通信制が進学先の選択肢としてより一般的に (写真:ZEN大学)
18歳人口が急減する日本。オンラインなど多様な学びが広がる中、日本の大学は今後どう変わっていくのか? そして、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2025年版の購入はこちら)。
2025年4月、日本財団とドワンゴが手を組み創設したオンライン大学・ZEN大学がついに開学した。初年度の出願者数は定員の3500人を突破し、専願率(その大学のみを受験した割合)は86%と、出願者の志望度の高さがうかがえる。
ZEN大学をはじめ、25年度は東京経営大学、教育テック大学院大学と100%通信制の大学・大学院が3校開学。さらに名古屋産業大学、近畿大学、岡山理科大学の3校が通信教育課程の学部を新設した。通信制大学(正確には「大学通信教育」。以下「通信制大学」)の歴史においてもエポックメイキングな年となった。
新設ラッシュ
この新設ラッシュに象徴されるように、近年、通信制大学の存在感が高まっている。通信教育課程を設ける大学・短大・大学院は90校(25年度)で、実は1994年度以降ほぼ毎年開設されている。学生数も20年度以降は急増しており、23年度は18万4499人(大学)と20年度の16万1142人から2万人以上増加した。
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