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「鬼滅」大ヒット、アニメ産業に立ちはだかる壁。バブルを疑う声、グッズビジネスも道半ば

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「アニメエキスポ 2025」の会場の様子
アメリカで開催された「アニメエキスポ 2025」は活況を呈した(写真:編集部撮影)

特集「2026年大予測③業界・企業編」の他の記事を読む

AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。

アニメ産業の快進撃はどこまで続くのか──。

2025年は、7月に公開されたアニメ『鬼滅の刃』の劇場版最新作が、日本映画史上初めて全世界興行収入1000億円を突破。産業としての躍進ぶりが際立つ1年だった。

日本動画協会が発表した最新の市場規模は3兆8407億円(24年、前年比14.8%増)で、過去最高を更新。海外での成長が牽引している。

カギを握る北米市場

飛躍のカギを握る市場が北米だ。米調査会社グランド・ビュー・リサーチによると、24年の北米アニメ市場は約37億ドル(約5500億円)に上り、30年には100億ドル弱への成長が見込まれている。

25年7月にロサンゼルスで開催された「アニメエキスポ」は、4日間で過去最多の41万人超を動員。会期中、会場となったコンベンションセンター周辺の巨大な施設や飲食店、道路はアニメファンらであふれかえり、北米市場の急成長を裏付ける活況だった。

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