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ついに尽きるクールジャパン機構の命運、スパイバーの業績不振がトドメ/3度目の計画未達で「廃止」「統合」を検討へ

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クールジャパン機構
累積損失のさらなる悪化によって、クールジャパン機構の命運がついに尽きようとしている(撮影:尾形文繁)

累積損失383億円を抱える官民ファンド「クールジャパン機構」が、損失を大幅に膨らませる危機に直面しており、いよいよ存亡の淵に立たされている。

クールジャパン機構の正式名称は「海外需要開拓支援機構」。日本の文化や技術といった「クールな魅力」を産業化させようと、リスクマネーを供給する官民ファンドとして2013年11月に発足した。

しかしこれといった実績は上げられず、過大経費と投資の失敗によって巨額の累損が積み上がっている。

政府は18年に、大規模な累損を抱える4つの官民ファンドを対象に、その解消に向けた「投資計画」の策定や、計画が未達だった場合の「改善計画」の作成などを求め、経営状況を管理する手法を導入した。

さらに、経済財政諮問会議の議論などを通じて、各年度の累積損益が計画を3度下回った場合には、「廃止」または「統合」を検討することになっている。

クールジャパン機構

出資金の減損処理で損失拡大が必至

クールジャパン機構は累積損益の計画を過去に2度下回っており、廃止または統合を検討するうえですでに「リーチ」の状態だ。

にもかかわらず足元において、最大の投資先であるバイオベンチャー「スパイバー」(山形県鶴岡市)の業績悪化が深刻化。出資金の減損処理により、26年3月期決算の損失が大幅に膨らむのは必至で、いよいよ廃止・統合の検討が避けられそうにない事態に陥っている。

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