"アニメ世界攻略"を占う「国際共同制作」の可能性 ファン層広げるカギはどこに?キュービックピクチャーズCEO&元Netflixアニメのキーマンに聞く

“カリフォルニアロール”があってもいい
――北米におけるアニメ需要について、どうみていますか。
ジャスティン・リーチ氏(以下、リーチ) 需要は非常に強く、ブームがきていると思う。アニメエキスポの来場者数も増えている。ただ、視聴者の層はまだ限られている。より幅広い層に受け入れられるようなストーリーの展開がカギとなるだろう。
例えば、アメリカなど西洋のストーリーを日本のアニメでつくる、といったやり方で、より幅広い層に受け入れられるようにしていきたい。
――日本で人気のアニメを持ち込むだけでも、十分な成長余地を感じます。一方で、ローカライズの推進がさらなる成長の機会につながると。
リーチ その通りだ。櫻井さんとも同じ夢をシェアしている。
櫻井大樹氏(以下、櫻井) 僕らは(プロダクション・アイジーで出会ってから)約25年間、どのように日本と海外がアニメでコラボレーションしていくか、そのことばかり考えてきた。
この手のことを考える際、僕はいつもすしを思い浮かべる。江戸前だけが正統派のすしで、それ以外認めない、というのではなく、カリフォルニアロールもあっていい。
アニメも、日本発の企画や漫画ベースの作品があってよいが、違うものもあってよいはずだ。今は「このアニメは漫画原作じゃないからだめだ」といった偏見があると思うが、いずれ時代が変わるはずだ。
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