〈再編の呼び水か〉洋上風力工事で進む「大手ゼネコン&マリコン」との連携/事業の採算が「連携の先」を左右する
ゼネコン業界再編の呼び水となりうるのが洋上風力発電施設の建設だ。ゼネコンと海洋土木を専門とするマリコンとの間では、連携を深める動きが近年進んできた。
準大手ゼネコン幹部は「事業環境が変われば、マリコンを取り込もうと考える会社が出てきてもおかしくない」と指摘する。
各社は国策でもある洋上風力発電施設の建設に向け、工事に欠かせない「SEP船(自己昇降式作業台船)」などの建造を進めてきた。海底に基礎を固定したり、大型風車を据え付けたりする工事では、特殊な船が必要となるためだ。
先行する清水と鹿島は対照的
洋上風力建設で「国内トップシェア」獲得を目指しているのが、スーパーゼネコンの清水建設だ。
2022年10月、世界最大級の搭載能力や最大2500トン吊りのクレーンを備えた自航式のSEP船「BLUE WIND」を建造した。投資額は約500億円に上る。大型投資を危ぶむ声も一部あったが、建造費を償却しながらも利益は出せているという。
国内では23年4~6月、富山県・入善町沖で3メガワット(MW)の風車3基の基礎部分や風車据え付けを施工。海外では台湾でSEP船や船員を貸し出す「傭船」ビジネスの実績を積んでいる。
ヨーロッパなどで建設経験が豊富な「フレッド・オルセン・ウインドキャリア」(ノルウェー、FOWIC社)との協業も生かして同ビジネスを拡大。25年には、台湾中西部・彰化(しょうか)県沖での14MWの風車37基の据え付け工事で、FOWIC社の支援も受けながら清水建設主体で顧客と直接契約して傭船した。
同じスーパーゼネコンでも、単独路線を突き進む清水建設と異なるのが鹿島だ。



















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