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ニデック第三者委員会報告書に元幹部が抱いた違和感とは?永守氏に抗えなかった岸田社長続投に対してあがる非難の声

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3日、第三者委員会の会見に続いて行われたニデック幹部の会見は22時過ぎまで続いた(撮影:梅谷秀司)

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3月3日、モーター大手・ニデックは、不正会計について調査を委託していた第三者委員会の調査報告書を公表した。そこには驚くべき不正会計の実態が記されていたが、報告書やニデックの会見に、元幹部は強い違和感を覚えたという。なぜか。

「今般発覚した会計不正について最も責めを負うべきなのは、永守氏であると言わざるをえない」

第三者委員会は、249ページに及ぶ調査報告書でそう結論づけた。永守氏とは言うまでもなく、2月26日に名誉会長を辞任したニデック創業者、永守重信氏のことだ。

不正会計の背景には、営業利益目標の達成に向けた強すぎるプレッシャーがあったと第三者委員会は認定した。永守氏の苛烈なプレッシャーは、役員から事業部門の幹部、子会社の幹部へと滴り落ち、車載事業をはじめあらゆる事業体で不適切な会計処理を生んだ。そして、永守氏はその処理を黙認していたと、第三者委員会は結論づけたのだ。

第三者委員会が350以上に上るグループ拠点をくまなく調査した結果、無数の会計不正が明らかになった。棚卸し資産の評価損を恣意的に計上しない、固定資産の減損回避、人件費の費用計上の先延ばし、政府補助金の還元に係る引当金の不正な戻し入れ、不良債権の貸倒引当金の未計上などなど、その手口は枚挙にいとまがない。

比較的最近グループ入りしたニデックオーケーケー(2022年2月買収)やTAKISAWA(23年11月買収)でも、棚卸し資産の評価損計上回避、負ののれん発生益の計上回避などの不正会計が見つかった。

25年6月末時点で見積もられる純資産への負の影響額は約1397億円、追加計上される可能性がある減損損失は2500億円規模に上る。25年3月期の営業利益は2381億円。どのように計上するかは不明だが、2500億円全額計上すれば単純に1年分の儲けが吹き飛ぶような額になる。

不正会計の根元

第三者委員会設置のきっかけになったのはニデックが社内で「負の遺産」と呼んでいた、資産性に疑義のある資産の存在だ。業績目標達成のために資産の減損回避などが行われ、それが滞留したものだ。

16年末ごろから「資産健全化プロジェクト」によって処理が進められたが、その処理に当たっては、発生する損失を新たな収益でカバーすることが求められた。これをニデック社内では「セルフファンディング」と呼んでいたが、この過程で無理に収益を捻出したり、損失を糊塗(こと)したりする不正が本社、子会社問わず横行するようになった。

22年度第4四半期には1600億円の「負の遺産」が明らかになったが、永守氏が22年度通期営業利益が1000億円を下回らないようにする方針を取ったことから、「負の遺産」の多くは処理対象から外れ、さらに恣意的な会計操作が行われていくことになる。

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