【パナソニック】期待の個人向けAI新サービス「ウミ」は頓挫、1万2000人リストラで人件費軽減でも見えない先行き
「しっかりした予算をつけて仮説検証をしてきたが、このままでは規模の拡大や収益化が見通せず、立ち止まって考え直すことになった」
2月4日、パナソニック ホールディングス(HD)が開いた2025年度第3四半期決算説明会で、和仁古明CFOは鳴り物入りで開発をスタートした個人向けサービス「umi(ウミ)」について「白紙に戻す」ことを明言した。
すでにウミの原型ともいえる家事支援サービスの「Yohana(ヨハナ)」は1月末でサービスを終了しており、ウミやヨハナの開発を推進してきたPanasonic Well(パナソニック ウェル)本部は3月末で「発展的に解消」(パナソニック HDのリリース)することが示された。
さらに、ウミ開発を主導してきた”Yoky(ヨーキー)”こと松岡陽子執行役員が3月末で退社することも発表された。
35年度の計画達成の牽引役として期待
最初にウミの構想が明かされたのは25年1月。アメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級の展示会「CES 2025」だった。ウェブドメインの登録状況などから、遅くとも24年6月頃にはサービス名称などが決まっていたとみられる。
AIを使って、ユーザーとその家族に生活改善のためのアドバイスをする、食事や介護サービスの予約の手助けをするなどの機能を提供する、サービス開始時にはアメリカを起点にスマートフォン向けのアプリとして提供する――はずだった。
パナソニックHDは35年度にグループ全体の売上高に占めるAI関連の比率を約3割にする計画「Panasonic Go」を打ち出している。その牽引役として、社内外から期待されたのがウミだったが、日の目を見ないまま頓挫した。



















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