アメリカのドナルド・トランプ大統領がイラン情勢について「外交による問題解決を望む」と語った一般教書演説からわずか4日後の2026年2月28日、アメリカがイスラエルとともに発動した軍事作戦によって、イランの最高指導者セイエド・アリー・ハメネイ師が死亡した。アメリカが「国家安全保障戦略2025」(NSS2025)で明示していた「中東における負担共有」の方針を超える軍事介入は、世界経済を激震させている。
中国にとって今回の事態は、単なる「遠い地域」の紛争ではない。「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」と呼ばれるこの軍事作戦は、中国にどのような影響を及ぼしていくのか。中国の世界戦略を書き換えることになるのであろうか。
露呈した中国製兵器の「実力」と「限界」
中国国家主席の習近平氏は、16年1月23日にテヘランで、ハメネイ師と「包括的戦略パートナーシップ」構築に合意した。この会談で習氏は、「中国側はつねにイランの信頼できる協力パートナーです」と語っていた。
近年の中国は、上海協力機構(SCO)や中国、ロシア、インドなどで構成するBRICSなどを通してイランの国際的孤立を回避させ、経済的にはイランの原油を「制裁回避にともなう廉価」で購入することで、イランの体制を支えてきていた。





















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