1年半前、エヌビディアは初のAIサーバーラック「GB200 NVL72」を投入し、「兆元規模」の売上高を実現、サプライチェーンに大きな成長をもたらした。
台湾積体電路製造(TSMC)、鴻海精密工業、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、緯穎科技/緯創資通、デルタ電子といった台湾の半導体サプライチェーン大手は、25年の売上高が相次いで過去最高を更新した。そして現在、次世代機種「VR200」ラックが華々しく登場し、台湾のサプライチェーン企業56社が全面的に参入を競っている。
AIインフラ企業を志向するエヌビディア
衝撃的なのは、今回エヌビディアが打ち出した「パッケージ戦略」だ。
ジェンスン・フアンがCESの講演で示したのは、単一の演算ラックではなく、横一列に並んだ「ラック群」だった。中核となるVR200に加え、左右に独立した「伝送ラック」と「ストレージラック」を配置。演算処理を進める上での二大ボトルネックを分離し、別ラックに分散させることで、拡張や管理の余地を広げたのである。
この構成は、エヌビディアがチップ販売やサーバー販売から進化し、データセンター全体、さらにはAIインフラそのものを提供する企業へと変貌しようとする野心を明確に示している。
米投資銀行のゴールドマン・サックスは、世界のサーバー総潜在市場規模が今後も拡大を続けると試算。25年は4330億ドル(約69兆円)、26年は6060億ドル(約96兆円)、27年は7640億ドル(約122兆円)に達し、前年比成長率はそれぞれ71%、40%、26%と予測する。





















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