有料会員限定

高雄市、熊本県、アリゾナ州…TSMCやエヌビディアがつなぐ「最強の半導体戦略トライアングル」

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
3月に開催されたエヌビディアののAI・GPUテクノロジーカンファレンス「GTC」。台湾の高雄市長も出席していた (写真:GettyImages)
世界のAI関係者注目のエヌビディアGTC大会がアメリカ・カリフォルニア州サンノゼで開催され、高雄市長の陳其邁氏は2年連続で出席した。
高雄市とエヌビディアが協力したプロジェクトは、エヌビディア公式サイトのスマートシティーモデル事例にも掲載されている。さらに陳市長は今回、GTC参加に加え、熊本県庁と連携し、初めて「日台都市合同訪米団」を結成。半導体先端プロセス戦略の強化を図り、政界や産業界の注目を集めている。

高雄の陳其邁市長は2度目の招待を受け、エヌビディアGTCに出席し、鴻海精密工業の劉揚偉董事長ら産業界のリーダーと会談した。会後の取材で、陳市長は、生成AIはすでに「推論の時代」と「AI工場」の段階に入ったと強調。高雄市は「スマート灯台計画」を通じて主権AI(ソブリンAI)を推進していると述べた。今後はエヌビディアや鴻海と協力し、CUDA関連センターの設立を計画し、台湾の演算力インフラを強化する方針を示す。

高雄市、アリゾナ州、熊本県で協力覚書を締結

台湾を代表する有力ビジネス週刊誌のひとつである『今周刊』。その誌面やオンラインの記事から、台湾内外の経済・産業などの分析記事を掲載

今回、高雄市はエヌビディア訪問に加え、初めて日本の熊本県庁と「日台都市合同訪米団」を結成し、アメリカ・アリゾナ州を訪問した。この3地域はいずれも台湾積体電路製造(TSMC)が先進工程に大規模投資している都市である。

陳市長は、半導体は世界最先端の技術力を象徴するだけでなく、民主主義世界の自由の象徴でもあると述べた。TSMCが高雄市、アリゾナ州、熊本県に工場を設けたことで三者の結びつきは一層強まり、三者間の協力覚書(MOU)の締結によって、インド太平洋地域における重要な「半導体戦略トライアングル」が正式に確立されたと説明した。今後は産業、技術、越境人材育成の分野で協力を深化させ、世界のサプライチェーンの強靱化を図っていくという。

次ページ地方政府主導で外交制約を打破
関連記事
トピックボードAD