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演算性能は前世代比5倍!エヌビディアの次世代AIサーバー「Vera Rubin」と台湾半導体サプライチェ-ンへの波及効果

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2026年1月のアメリカ・ラスベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で次世代AIサーバーラック「VR200 NVL72」を正式に披露するエヌビディアのジェンスン・フアンCEO (写真:時事)

1年半前、エヌビディアは初のAIサーバーラック「GB200 NVL72」を投入し、兆元規模の売り上げを実現、サプライチェーンに大きな成長をもたらした。台湾積体電路製造(TSMC)、鴻海精密工業、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、緯穎科技/緯創資通、デルタ電子といった台湾の半導体サプライチェーン大手は、2025年の売上高が相次いで過去最高を更新した。そして現在、次世代機種「VR200」ラックが華々しく登場し、台湾のサプライチェーン企業56社が全面的に参入を競っている。

次世代サーバーラックはすでに量産体制に入っている

「Vera Rubin(ヴェラ・ルービン、VR)はすでに全面量産に入っている。」――エヌビディアのCEO、ジェンスン・フアンは1月、アメリカ・ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)の壇上でこのように宣言し、次世代AIサーバーラック「VR200 NVL72」を正式に披露した。「当社はチップからラックシステム全体、さらにはインフラに至るまで、モデルからアプリケーションといったあらゆる層でAI(人工知能)を再定義している」と述べた。

台湾を代表する有力ビジネス週刊誌のひとつである『今周刊』。その誌面やオンラインの記事から、台湾内外の経済・産業などの分析記事を掲載

アメリカの天文学者ヴェラ・クーパー・ルービンにちなみ「Vera Rubin」と名付けられた最新の演算能力を持つ巨獣は、登場直後からテック界の風雲児イーロン・マスクの高い評価を受け、「エヌビディアのVRはAIのロケットエンジンになる」と絶賛された。

重量2トンに及ぶVR200ラックは、極めてハイエンドな仕様を備える。36基の「Vera CPU(中央演算処理装置)」と、中核となる72基の「Rubin GPU(画像処理装置)」上位モデルR200を搭載。AI推論性能(NVFP4 inference 3.6 EFLOPS)は前世代の5倍に達し、2026年下期にも出荷開始が見込まれている。

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