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ニッチな船舶塗料で世界2位の中国塗料、フジツボの付着を防ぐ「加水分解機能」と修繕需要で最高益更新続ける競争力

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船は定期的に塗り替えが行われる。修繕用の塗料は好採算だ(写真:中国塗料)

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かつて世界一だった日本の造船業。その復活に向け、政府や業界が動きを活発化させている。船の建造では中国、韓国に追い抜かれたが、船に欠かせない機器や素材では今なお、日本企業が圧倒的な強さを誇る分野が少なくない。

船舶用塗料で国内シェア約6割を握るのが広島県大竹市に本社を置く中国塗料だ。世界でもシェア約2割で業界2位に位置している。

1917年、外国製品の輸入に頼っていた船底塗料の国産化を目指し、呉海軍工廠の有志が広島市で創業した。今も船舶用塗料が売上高の9割近くを占める。現在では、日本、韓国、中国、東南アジア、欧米など世界20カ国に約60拠点を持ち、長年にわたり培ってきた各地の顧客との密接な関係が強みとなっている。

船底のフジツボが燃費を左右

技術面の強みは、海水に浸かる船底部にフジツボや海藻が付かないよう塗料中の防汚剤が少しずつ溶け出す「加水分解機能」にある。船の燃費性能を左右するだけでなく、性能が長持ちすれば塗り替え頻度にも直結し、船の運用コスト低減につながる。そのため、高単価でも採用が増えている。

足元の業績は絶好調だ。2期連続で最高益を記録している。2025年度は土地売却益の剥落で最終減益となるものの、営業利益は過去最高を更新し、同利益率は13%近くになる見通しだ。

そもそも、船舶用塗料の市場は限られたプレーヤーによる寡占市場だ。総合塗料メーカーよりも専業メーカーが主導権を握っている。なぜか。

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