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イラン事態によるさらなる大ショックは資源の少ない西側諸国で起こる、「新冷戦」時代の最前線に立つ日本は何をすべきか

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2026年3月9日、アメリカのトランプ大統領が、ワシントンD.C.のホワイトハウス南庭を歩く。トランプ大統領は石油関連の制裁を免除し、アメリカ海軍がホルムズ海峡を航行するタンカーを護衛すると述べ、経済・政治的な圧力の高まりと、石油市場の劇的な変動が続く中、イランとの戦争は「まもなく」解決すると予測した(写真:2026 Bloomberg Finance LP)

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ギリシアにヘロストラトスという人物がいたという。彼は歴史に名を残すためエフェソス(現在のトルコ)の壮麗なアルテミス神殿に火を放った。現在では歴史に名を残すために手段を択ばない人間は「ヘロストラトス」と呼ばれる。

トランプ大統領はこの例に倣ったわけではないだろうが、あちこちに火をつけまわっている。「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」の例えではないが、追い込まれたネズミは何をするかわからない。

トランプ大統領の無鉄砲さ

2026年2月28日に突然始まったアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃は、敵の首長の暗殺を意図する残酷なものだといえる。だが、それがかえってイラン国民を激怒させ、イスラエルやアラブ諸国への反撃を生み出した。さらには、イスラエルによるレバノンへの攻撃を生み出し、戦争は今もとどまるところを知らない。

トランプはすでに歴史に名を残しており、現代のへロストラトスではない。ただ無鉄砲な行動を行う点で、似ていなくもない。だからこそ、「江戸の仇(かたき)を長崎で」ではないが、富豪エプスタイン事件という、下半身に関係するような破廉恥な事件のもみ消しを、ベネズエラとイランという国の首相の上半身の首で補ったともいえなくもない。

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