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〈再編の台風の目〉大成建設が1600億円を投じて東洋建設を買収/国内土木を盤石にした後、M&Aの照準を合わせる事業分野とは

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大成建設と東洋建設
大成建設と東洋建設はPMIを進める過程でさまざまな分野の分科会を開いている(写真:大成建設)

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年の瀬が迫る2025年12月19日。海洋土木(マリコン)大手・東洋建設の会議室では、建築部門の担当者が将来ビジョンなどを語り合っていた。議論の相手はスーパーゼネコンの一角、大成建設の担当者だ。

マリコン業界3位の東洋建設は25年9月、TOB(株式公開買い付け)完了を受けて大成建設の傘下に入った。買収総額は約1600億円と、ゼネコン業界で最大規模となった。12月に完全子会社となり、大成グループ全体での成長を目指す。

大成建設と東洋建設の両社は現在、PMI(買収後の統合プロセス)を進めており、10月からさまざまな分野で分科会を本格的に開催。部門間での協議や人材交流、土木・建築事業での共同調達、DXなどについて意見交換を行い、シナジーの最大化を図る考えだ。

オールマイティーの土木会社に

東洋建設の25年3月期の売上高は1726億円、営業利益は116億円だった。稼ぎ頭は国内土木。国内建築では建物のリニューアル工事に注力しており、海外はフィリピン市場で地歩を固めている。

大成建設の相川善郎社長は、東洋建設買収の理由について「海洋土木の領域で特殊な情報や技術などを持っており、M&Aで当社はオールマイティーの土木会社になる」と語る。

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