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大成建設がピーエス三菱を買収した「騒動」の内幕 当初は「社員が辞める」とピーエス社内で反発も

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今回の買収劇は、建設業界の本格的な再編につながる可能性がある。

ピーエス三菱が本社を構える東京・汐留のオフィスビル(記者撮影)

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 「社内では驚いている社員がほとんど。『あの会社だけはやめてくれ』という声もあった」。プレストレストコンクリート(PC)橋大手、ピーエス三菱の幹部はこう明かす。

スーパーゼネコンの大成建設は2023年12月、ピーエス三菱に対するTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。買い付け代金は約240億円で、大成建設の所有割合は50%超となった。ピーエス三菱は大成建設の子会社になるが、株式上場は維持する。

2002年に旧ピー・エスと旧三菱建設が統合して誕生したピーエス三菱は、高強度・高耐震性であるPCの国内初の実用化に成功するなど、技術力が高いことで知られる。得意の大型橋梁などの土木工事だけでなく、学校や病院など一般建築も手がける。

「スーパーゼネコンには負けないぞ、という気概の社員も多い」(ピーエス三菱の幹部)

子会社になれば「大量に社員が辞める」

超大手ゼネコンに対する反骨精神もあり、大成建設がTOBを公表した2023年11月、ピーエス三菱の社内は動揺した。同社には、大成建設のことを快く思っていない社員が数多くいたようだ。

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