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みずほ、SMBC…利上げに沸く銀行大手に死角あり。金利に敏感な個人客をつなぎ留められるか

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メガバンク4行の看板
政策金利が30年ぶりの水準となり、大手行の利益は一段高に(撮影:梅谷秀司)

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AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。

国内金利上昇の波に乗り、メガバンクの業績が絶好調だ。2026年3月期中間決算では、各グループとも通期の純利益予想を上方修正した。

みずほフィナンシャルグループ(FG)は1兆0200億円から1兆1300億円に修正し、2期連続で最高益になる見通し。三井住友FGも1兆3000億円から1兆5000億円に、三菱UFJFGも2兆円から2兆1000億円に修正し、どちらも3期連続の最高益となる。

りそなホールディングス(HD)も1月発表の第3四半期決算で上方修正する公算が大きい。25年12月に日本銀行が政策金利を0.5%から0.75%に引き上げたこともあり、株式市場は26年度も大幅な増益を予想する。

国内部門が業績を牽引

各社の業績を牽引するのは国内部門だ。政策金利の引き上げによって預金利息が増加する一方で、貸出金利回りと有価証券利回りが拡大。法人向け貸し出しも伸びているほか、株式市場が高値圏で推移する中で政策保有株の売却益も業績を押し上げる。

見逃せないのが「日銀預け金利息」の存在だ。これは各金融機関が日銀の当座預金に置いている資金のうち、所要準備額を上回る超過準備額に政策金利と同じ利息がつく付利制度のこと。

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