鹿島の新社長は「建築部門の幹部候補として注目を集めた存在」/担うのはゼネコン初「売上高3兆円」時代の経営
スーパーゼネコン最大手・鹿島建設は2月12日、新社長に桐生雅文・常務執行役員(64)が昇格するトップ人事を発表した。
「変化の激しい社会の中でその荒波に飲まれることなく、天野前社長が進めてきた各種の施策を継承し、さらに一段高いレベルへと引き上げる」。発表同日、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれた記者会見で、桐生氏はそう述べた。
鹿島では、2021年6月から社長を務めていた天野裕正氏が1月23日に急逝したことを受け、押味至一会長(77)が1月27日付で社長を兼務していた。
社長や社外取締役による人事委員会では、サクセッションプラン(後継者育成計画)の検討が重ねられていた。桐生氏は6月下旬の株主総会を経て社長に就任する。
東京ミッドタウン日比谷での経験
桐生氏は1984年の入社以来、東京・秋葉原のオフィスビルの現場を皮切りに建築畑でキャリアを積んできた。その集大成とも言えるのが「(仮称)新日比谷プロジェクト新築工事事務所長」として、帝国ホテルにほど近い「東京ミッドタウン日比谷」の工事を手がけた経験だ。
60年の竣工当時は「東洋一のオフィスビル」と称された「日比谷三井ビルディング」などの再開発であり、ピーク時には1日2000人程度の作業員が働き、2018年に竣工した。
押味会長は「若い頃から建築部門の幹部候補として注目を集めた存在。当社を代表する大規模な東京ミッドタウン日比谷の工事では所長として見事なリーダーシップと調整能力を発揮し、難しいプロジェクトを成功させた」と桐生氏を評価する。
桐生氏は24年に執行役員から常務執行役員となり、横浜支店長として経営経験を積んだ。「天野前社長が経営者としての力量を試すと同時に伸ばすための人事であったと考えている」(押味会長)。





















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