(写真:PIXTA)
AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。
「客単価は伸びているが、客数が増えない」「利益目標未達で先行きが厳しい」。インフレで消費者の節約志向が高まる中、小売り各社から今こうした声がよく聞かれる。
客数の減少や伸び悩みに直面
帝国データバンクによると、2025年の1年間に主要メーカーが値上げした食品や飲料は2万品目を超えた。人手不足に伴う人件費の上昇や原材料価格の高騰が主な要因で、26年も値上げの動きは続くとみられる。
恒常的な仕入れ価格の上昇により、多くのスーパーやコンビニでは、メーカーが値上げした分を店頭価格に上乗せする価格転嫁が定着した。そのため客単価が牽引する形で販売額は伸びているものの、ほとんどの企業が、消費者の買い控えによる客数の減少や伸び悩みに直面している。

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