約10年で半減「ローソンストア100」衰退の必然 まいばす戦で消耗、減少も「悪い変化」ではない
先日、ローソンが好調だという記事を書いた。しかし、業態ごとに見ていくと、閉店が続いている業態がある。「ローソンストア100」である。
2012年の最盛期には、1224あった店舗が2024年11月時点では664店舗まで減少。12年で約560店舗、割合にして45%が姿を消しているのだ。まさに「大量閉店」というのにふさわしい。
しかし実はこれ、ローソン全体で見たときは、ネガティブな意味での閉店ではない。というのも、後で説明するように「ローソンストア100」の閉店は、現在のローソンが取る戦略的な動きの一環だと思われるからだ。
ローソンストア100はコンビニとスーパーの中間に位置するような業態だが、現在、本業であるローソンの「スーパー化」が進んでいる。その中でローソンストア100を増やす意味合いが薄れたのである。
どういうことか。これをひもとくにはローソンのみならず、コンビニ業界、さらにはスーパー業界の構図を見ていく必要がある。
45%がなくなった「ローソンストア100」とはなにか
ローソンストア100を簡単に説明すると、従来のコンビニとは別に、スーパーマーケットの機能、そして100円ショップの機能を持たせた複合型の業態である。
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