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“11年ぶり” 保険業法の大幅改正が迫る構造転換。代理店への便宜供与や出向者の派遣にメス

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銀行の看板のイメージ
出向者の引き揚げをめぐり、保険に関する業務を丸投げしている銀行からは不満の声が漏れる(写真:PIXTA)

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保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。

「延々と損保のターン(順番)だったのに、ついにわれわれにも延焼してしまい、逃げられなくなった」

生命保険会社のある役員は、業界の現状について苦笑いしながらそう話す。

保険金不正請求問題やカルテル問題で、損害保険業界が大炎上したのは今から2年前の夏のこと。そのときは「損保特有の不祥事が露見した」(同役員)という認識で、生保業界は完全に様子見を決め込んでいた。

風向きが変わり、生保業界に火の粉が降りかかり始めたのは、昨年3月。金融庁が相次ぐ不正問題を受けて、「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」を設置してからだった。

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