
小池昌洋(こいけ・まさひろ)/東京海上ホールディングス 社長。1994年慶応大学法学部卒業、東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)入社。2022年東京海上ホールディングス執行役員、23年常務執行役員(中南米事業など担当)。25年6月から現職(撮影:今井康一)
保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。
──持ち株会社(HD)の新社長として抱負をお聞かせください。
今の東京海上グループの事業モデル自体は強固で、自信を持っているが、次の進化が必要なフェーズであり、大きな転換点にさしかかっているという認識だ。
事業別の現況を見ると、国内保険事業では事業モデルの変革にまさに取り組み、海外保険事業は米PURE社の買収以降、新たな仲間を迎え入れていない。成長戦略としての次の一手が必要だ。
ソリューション事業では、5月に建設コンサルティングのID&Eホールディングスを迎え入れ、保険以外での安心と安全を提供していこうとしている。
お客様や社会の「いざ」を守るという理念を大切にし、そこに共感してくれる仲間とともに「パーパスドリブン」で、事業を発展させることにこだわっていきたい。
米国での事業拡大にも強い意欲
──海外事業強化に向けては、どのような地域がスコープに入っているのですか。
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