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日清食品HDが苦戦!社長が「かつてないほどの危機感」と語る背景には、本丸である即席麺の不調が・・・立て直しへの具体策はあるのか?

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主力市場のアメリカで苦戦を強いられている日清食品ホールディングス。国内も収益性に課題が残る(写真:記者撮影)

「当社の置かれた状況に対し、CEOとしてかつてないほどの危機感を持っている」――。加工食品大手・日清食品ホールディングス(以下、日清HD)の安藤宏基社長CEOは11月、アナリストなどに向け切迫したメッセージを投げかけた。

同月、日清HDは2026年3月期通期(国際会計基準)の業績予想を下方修正した。売上高は期初計画から2.2%減の7920億円(前期比2%増)、コア営業利益(営業利益から新規事業にかかる損益と非経常損益としての「その他収支」を控除した値)は18.1%減の685億円(同18%減)に見直した。

株価も冴えない。市場は下方修正前から業績の不調を織りこんでおり、10月14日に年初来安値の2628円をつけた。その後も回復の足取りは重く、12月22日の終値は2909円と、直近でピークだった23年12月高値の5225円から4割以上値を下げている。

屋台骨のアメリカで風向きが変化

業績不振の要因は多岐にわたる。

好採算の乳酸菌飲料「ピルクル ミラクルケア」は、「睡眠の質改善」をうたう機能が支持され近年急成長してきた。だがブームが去り、今期は売り上げが想定を大きく下回っている。傘下の湖池屋では、原料となるばれいしょの不作でポテトチップスの製造費が上がっている。

最大の誤算は、本丸の即席麺事業だ。とりわけアメリカの苦戦が大きな打撃となっている。

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