2025年12月20日、東京で開催されたカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの大統領が出席した首脳級の「中央アジア+日本」対話(CA+JAD)首脳会議で、高市早苗首相(右)がカザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領を出迎えた(写真:EPA=時事)
中国や中央アジア諸国の経済発展を受け、重要性を増すユーラシア大陸。中国と欧州を結ぶ第3の物流動脈として急速に注目を集める「中央回廊」について、トルコ・イスタンブール事務所での勤務経験を有する国際協力銀行調査部アソシエイトの西田那奈氏が寄稿した。
ユーラシア大陸を横断し、東アジアと欧州を結ぶ新たな物流動脈である「中央回廊(トランス・カスピ国際輸送ルート)」が近年、急速に存在感を高めている。
同回廊は、中国を起点にカザフスタン、カスピ海、アゼルバイジャン、ジョージアを経由し、黒海もしくはトルコから欧州へ至る国際物流ルートである。中央回廊は単なる物流ルートにとどまらず、各国の利益を生み出す「戦略的回廊」としても機能し、国家間の戦略が激しく交錯している。
中央回廊の全体像(出所:国土交通省)
筆者が中央回廊の要衝を担うトルコで得た体験も踏まえて、その潜在的な価値と課題、開発に寄せる各国の思惑や日本政府の動きについて考察したい。
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