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ユーラシア大陸を横断し、東アジアと欧州を結ぶ新たな物流動脈である「中央回廊(トランス・カスピ国際輸送ルート)」が近年、急速に存在感を高めている。
同回廊は、中国を起点にカザフスタン、カスピ海、アゼルバイジャン、ジョージアを経由し、黒海もしくはトルコから欧州へ至る国際物流ルートである。中央回廊は単なる物流ルートにとどまらず、各国の利益を生み出す「戦略的回廊」としても機能し、国家間の戦略が激しく交錯している。
筆者が中央回廊の要衝を担うトルコで得た体験も踏まえて、その潜在的な価値と課題、開発に寄せる各国の思惑や日本政府の動きについて考察したい。
