「2024年問題」だけじゃない! 深刻な【物流危機】を引き起こす意外な要因と、解決に向けた"処方箋"
深刻な「物流危機」を乗り越えるには消費者の意識改革が欠かせないという(写真:Graphs/PIXTA)
いわゆる「2024年問題」で露呈した物流業界の危機が深刻な社会問題となっていますが、ヤマトタケルマネジメント代表の樫山峰久氏によれば、そうした物流危機は国内の「2024年問題」だけでなく、もっとグローバルな要因によっても加速しているそうです。
そこで本稿では、同氏の著書『この1冊ですべてわかる グローバル物流の基本』から一部を抜粋・編集する形で、国内外に山積する物流危機の要因を分析しつつ、その解決に向けて私たち消費者が取り組むべき意識改革について解説します。
「戦争」と「紛争」が物流を止める
ロシアによって2022年に始まったウクライナ侵攻は、世界中のエネルギー・食料・工業素材の流通に大きな影響を及ぼしました。
ロシアは世界有数の石油および肥料の輸出国であり、ウクライナは小麦やトウモロコシ、半導体製造に不可欠な高純度ネオンガスの主要供給国でもあります。
これらの資源の供給が滞ることで、世界的な物価上昇や生産の停滞が連鎖的に発生し、製造業から食品業界に至るまで多くの業界が影響を受けました。
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