「マウントを取る人は脳が老化しやすい?」最新研究で判明した、脳の若さを左右する"比較"の対象
優劣をつけたい人の会話の特徴
何かとマウントを取りたがる人との会話は、話す当人の気分が良いのはわかりますが、聴いているほうはストレスです。単なるコミュニケーションのクセで悪意がないとしても、自分のことを値踏みされているようで嫌な気持ちになります。
意識的でも無意識的でもマウントを取りがちな人は、人との交流に常に勝ち負けの要素があると考えているのかもしれません。それが、会話にも現れている可能性があります。
以前、高齢者中心の共想法で、「誰の話が一番面白かったか、順位はつけないんですか?」と尋ねられたことがあります。共想法は会話を通して他人が見ている世界を想像し、視野を広げて認知機能を保つためのものです。スピーチ大会ではないのですが、どんな集団であってもその中で自分のランク付けが気になる人がいるということでしょう。
心理学の分野で開発された、社会的比較傾向(自分と他者を比較する傾向)に関する質問紙を用いた私たちの研究で、興味深いことがわかっています。この質問紙は、「人と能力を比較する傾向がある」か、「人と考えの違いを比較する傾向があるか」ということを読み取れるものです。
高齢者を対象に調査をしたところ、質問に対して「人と考えの違いを比較する傾向がある」と答えた人は、記憶機能が保たれており、かつ、脳の構造や機能についても良い状態にあるという結果が得られました。
「人と能力を比較する傾向がある」人は、人の話を聴いて考えを取り入れるよりも、相手が自分より上か下かを調べるために会話を利用する傾向があるのでしょう。そして、下なら聴かない、上ならへつらうと、無意識のうちに判断しているのかもしれません。



















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