
永島英器(ながしま・ひでき)/明治安田生命保険 社長。1986年東京大学法学部卒業、明治生命保険(現明治安田生命保険)入社。2015年執行役企画部長、17年常務執行役、21年から現職(撮影:梅谷秀司)
保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。
──日本生命保険で、出向者による内部情報の漏洩問題が発覚しました。御社の対応方針について教えてください。
個人・法人の顧客情報の漏洩については昨年確認し、結果を公表している。報道で出ているような事案については、スペシフィック(具体的)に何か確認したわけではない。今後何らかの対応が必要なのかどうか、事案の詳細などを確認しているという状況だ。
出向はすべて取りやめる
──銀行などへの出向者は、今後引き揚げるのでしょうか。
2021年度から、ガイドラインを作成し1社1人を原則に出向させている。今後はトレーニーなどとして派遣している職員を除いて、生命保険営業に関わる部署への出向はすべて取りやめる方向だ。さらに、不適切な出向の有無についてコンプライアンス統括部が検証していくなど、さらに規律ある運用にする。
──保険業法の大幅な改正や監督指針の見直しは、経営にどのような影響がありますか。
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