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日本企業の直接投資熱がアメリカに集中するワケ/「強化・拡大する国・地域」で製造業1位、非製造業2位。JBICの独自調査で見えたこととは?

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USスチールの買収を決めた日本製鉄。同社の森高弘副会長は2025年5月30日、ペンシルベニア州ウェストミフリンのUSスチール工場を訪れた(写真:Bloomberg)
国際協力銀行(JBIC)は、「わが国企業の海外事業展開に関する調査」(GLOBE)を1989年から毎年実施している。その最新結果が2025年12月に公表された。
今回の調査では、トランプ政権発足で一層注目が高まったアメリカを個別テーマの1つに据え、日本企業の対米ビジネスに関する考え方や足元の動きなどを掘り下げた。調査部次長兼第1ユニット長の伊藤正大氏がその調査結果を寄稿した(対象企業数1072社、有効回答率50.5%)。

今回の調査で、アメリカは引き続き日本企業にとって魅力の高い投資先であることが確認された。

「今後海外事業を強化・拡大する」と回答した企業は製造業で63.2%、非製造業で71.9%に上った中、「強化・拡大する国・地域」としてはアメリカが製造業で1位、非製造業では2位(1位はベトナム)となった。

 

なぜアメリカ市場は魅力的なのか

日本企業がアメリカに魅力を感じる理由は何か。

調査結果を見ると、①市場規模が大きく成長性、収益性も高いこと、②インフラが整備されていること、③産業集積があること、④政治・社会情勢が安定していること(しかし、この項目は昨年比でやや低下した)——この4つが製造業・非製造業ともに上位に挙がる。

市場の規模や成長性だけではなく、法制・規制の透明性、巨大な産業エコシステムの存在、資本市場の深さなどは他国では代替しえない要素であり、世界一の経済大国かつ先進国たるアメリカならではの魅力と言えよう。

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