第1回 御用邸の町「葉山」の豪奢ホテルに住民が憤激
第2回 葉山町「いわく付きの場所」でホテル開発の手口
第3回 葉山町ホテル開発許可に向けた設計会社の口車
第4回 葉山町からホテル開発許可を得るための"秘策"
第5回 資料疑問視しても葉山町長が開発を許可した理由(本記事)
「行きましたよ、この(取り付け道路)両側(の世帯)全部。うそは誰もついてないですからね!」
トゥモローランドの高級リゾートホテル「Casa CABaN HAYAMA」建設の責任者を務める同社取締役で、啓之氏の実娘でもある坪田(佐々木)由香氏(以下、由香氏)は昨年秋、ホテル建設反対派の近隣住民に対し、自身にかけられた疑いをこう強く否定したという。
葉山町まちづくり条例は「開発事業区域が1000㎡以上1万㎡未満の場合、主要道路(開発事業区域に接する公道)と周辺の整備された道路との間の道路(取り付け道路)は、主要道路と同等以上の幅員が確保されるよう拡幅整備するものとするが、拡幅整備が不可能な事情があると町長が認めたときは、この限りではない」と規定している。
7世帯を訪問したことになっている協議記録
「ただし書き」と呼ばれるこの条項は、取り付け道路を幅6m以上に広げられない事情があると町長が認めれば、6m未満でも開発を許可するというもの。そこでトゥモローランドは、2021年12月2日から22年1月12日までの間、由香氏ら複数の担当者が沿道の計7世帯を訪問し、実際に面談できた同6世帯に協力を要請したものの、そのすべてで断られたとする協議記録を作成した(記録の表記が訪問記録、議事録、打ち合わせ記録と不統一のため、本稿では協議記録で統一する)。
啓之氏と由香氏は21年6月2日、取り付け道路の幅が実測値で3.79mしかない箇所に位置する住宅の所有者やその親族らと面談。幅を6m以上に広げるため土地の譲渡を受けたいと申し入れて断られたとする協議記録を作成していた(連載第4回参照)。そして同社は22年1月21日ごろ、これらをまとめて葉山町都市経済部に提出した。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら