ーー選挙前は自民が単独過半数の議席を獲得できるかが焦点でしたが、結果は単独で3分の2となる圧勝でした。
結果だけ見ると、確かに自民党の圧勝だった。だが、得票数は岸田政権下で行われた2021年の衆院選とほぼ同じだったことに注目すべきだ。今回の選挙で自民党が選挙区で獲得した票の合計は2778万票。一方、前々回の衆院選では2762万票とほぼ同じ。
得票率をみても小選挙区で今回49.23%、前々回が48.08%だ。前々回、公明党は与党で得票率は1.52%。斉藤鉄夫元代表が「わたしの票の6割は自民党層から来ている」と発言したが、1.52%の6割にあたる0.9ポイントを前々回の自民党得票率(48.08%)に単純に足すと、得票率でも今回とほぼ同じになる。つまり、自民党が得た票は前々回の選挙と比べて、ほとんど増えていない。
「野党の投票先が分散しただけ」
自民党が議席数で圧勝したのは、野党への票がバラけたことに尽きる。立憲民主党と公明党が合流して結成した中道は非自民票の受け皿になれず、国民民主党や参政党が大量の候補を立て、チームみらいも一定の支持を得た結果、票が分散してしまった。
国民民主党は今回104人、参政党も190人の候補を立てた。野党票が割れたために自民党が助かっただけのこと。個々の選挙区を見ても、自民党候補の票はさほど増えていない。これが今回の選挙のからくりだ。





















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