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協和キリン「ピーク時売上高2000億円」アトピー薬開発頓挫の衝撃/外国人新CEOに試練、開発品確保が喫緊の課題に

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協和キリン初の外国人社長、アブドゥル・マリック氏。2025年3月に社長COOに就任し、26年3月にCEOに就任予定だ(撮影:尾形文繁)

キリンホールディングス(HD)を親会社とする製薬中堅の協和キリンが、急な戦略変更を迫られている。

同社は3月3日、次世代を担う「大型新薬」として期待されていたアトピー性皮膚炎の治療薬候補「ロカチンリマブ」のすべての臨床試験(治験)を中止すると発表した。

ロカチンリマブは、協和キリンが自社で創製した抗体医薬品だ。会社は今年2月頭に開いた説明会で、この薬のピーク時売上高を2000億円としていた。製薬業界では売上高が年間1000億円を超える薬は「ブロックバスター」と呼ばれ、自社創製品であれば利益貢献率も高い。年間売上高が約5000億円の同社にとって、主力製品となる見込みだった。

足元では、医薬品開発の「最終段階」と言える第3相の臨床試験が複数進行しており、アトピー性皮膚炎だけでも3300人以上の患者が参加していた。アメリカFDA(米国食品医薬品局)への承認申請は2026年上期を予定していた。その目前での断念となる。ほかにも、喘息や結節性痒疹を適応症とした治験が進行していた。

急転直下の事態は、なぜ起きたのか。

複数の治験患者で「希少がん」を確認

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