2026年2月28日のアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃で始まった中東情勢の急変は、インドにも大きな衝撃と影響をもたらしている。湾岸地域に深い関わりを持つインドにとって、今回の事態は対岸の火事ではない。
対米関係や近年は緊密化が進むイスラエルとの関係を踏まえ、対イラン攻撃について批判的な立場はとっていないが、一方で攻撃開始から10日間の動きを見ると、イランに対する配慮もにじむ。
インドににじむイランに対する配慮
ナレンドラ・モディ首相は26年3月1日、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領と電話会談を行った。イランを名指しこそしなかったものの、同国が反撃の中でUAEも標的にしていることについてモディ首相は、「UAEへの攻撃を強く非難し、こうした攻撃によって人命が失われたことに哀悼の意を表する」とSNSのX(旧ツイッター)に投稿した。
また、3月2日に行われた訪印中のカーニー・カナダ首相との首脳会談でもイラン情勢について協議し、モディ首相は今回の事態について「深く憂慮している」としたうえで、「すべての関係国に対し抑制を示し、エスカレーションを回避し、民間人の安全を優先するよう呼びかける」「緊張緩和と背景にある問題解決のために対話と外交を追求すべきだ」と語った(内容は3月3日に行われたジャイスワル外務報道官のブリーフィングから)。





















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