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日本生命社長「基礎利益1兆円達成でも運用や新契約には課題」。朝日智司氏インタビュー

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日本生命保険 社長 朝日智司氏
朝日智司(あさひ・さとし)/日本生命保険 社長。1987年京都大学経済学部卒業、日本生命保険入社。2014年執行役員、23年副社長執行役員。25年4月から現職(撮影:今井康一)

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保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。

──2024年度の決算をどう評価していますか。

グループの基礎利益が初めて1兆円を超えた。しかし、その半分以上は運用などによる利差益が占めている。運用マーケットは足元で不確実性が高く、利益の内容として持続的なものではない。

また、保険料等収入が減少していることは大きな課題だ。一時払いの商品の販売が減少し、営業職員チャネルでの保障性商品の回復が遅れている。

──物価高に伴う可処分所得の減少が、新契約の動向に影響している部分はありますか。

インフレの影響が出ているとはみていない。契約の見直しに伴って保険料が上がらないよう昨年から手当てしている部分もある。そうしたところは顧客から一定の理解・支持を得ていると考えている。

減損のラインにはまだ距離がある

──金利上昇に伴う保有債券の減損リスクについては、どう認識していますか。

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