大樹生命原口社長「日本生命との化学反応を起こし営業を立て直す」、低迷していた契約実績は回復の兆し

――2024年に副社長として、日本生命グループから大樹生命保険に送り込まれました。この1年間で大樹生命のどこに課題意識を持ちましたか。
コロナ禍を経てからの営業の持ち直しだ。日本生命では徐々に回復しているが、大樹生命はうまく持ち直せていない。その対応を進めなくてはいけないというのが、課題として一番実感している部分だ。
響いたコロナ禍からの出遅れ
――新契約の獲得が鈍い状況が続いています。どこに原因があるのでしょうか。
顧客との接点をあまり持てていなかったのが要因の一つだ。コロナ禍で顧客と会うことが難しい期間があり、その流れ、空気感のようなものがずるずると続いてしまっていた。
顧客のところに足を運ぶのはエネルギーが必要だ。コロナ禍でいったん止まってしまっていたところから再び動き出すので、さらに大きなエネルギーがいる。多少のしんどさもあると思うが、それでも地道に営業していく粘り強さに欠けていた。
業績うんぬんよりも、まずは顧客のところにしっかりと足を運ぼうと全社的に号令をかけ、昨年度から粘り強く営業推進に取り組んでいる。すると月を追うに連れて、営業職員の足が動くようになってきた。少しずつではあるが契約実績にもつながってきたのが、2024年度下期の状況だ。回復の兆しは見えつつあり、今年度もその流れを断ち切らないようにしたい。
――価格訴求力や保障内容など、商品性が新契約の回復の遅れに影響している実態はないのでしょうか。為替相場がやや円高方向に傾き始めたことで、主力の外貨建て保険は他社も含めて販売が苦戦し始めています。
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