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本人の意向であることを強調
「ニデックの再生が最重要課題の今、私は、ニデックの経営から、身を引くことにした。今後のニデックの経営は、岸田(光哉)社長にすべて委ねる。これで、ニデックは、しっかり再生できると信じている。これまで、永きにわたり、大変お世話になり、誠にありがとうございました」
12月19日夜、永守氏はこう記した”お別れメッセージ”を発表した。ニデックのコーポレートコミュニケーション部によれば、記者会見を行う予定はないという。永守氏の近況を知る関係者は10月に「不適切会計の疑惑が浮上して以降、永守氏は意気消沈しているようだった。引退もあり得ると思う」と話していたが、実際、その通りになりそうだ。
永守氏の辞任を発表したリリースには「本人の意向により、本日をもって 当該役職(代表取締役グローバルグループ代表など)を辞任いたしました」と記されている。「本人の意向」が太書きされている理由は、解任ではないことを強調したいためだろう。
これまで数多くの経営者を外部から招き、意にそぐわないとみるや苛烈な叱責によって退任にまで追い込んでいった永守氏だが、本人の引き際については外部からの圧力などではなく、あくまで「自らの判断」で決めたことを誇示しているかのようだ。
ニデック社員はリリースとほぼ同時刻、19日午後17時頃に社内のイントラネットの配信で永守氏の辞任を知った。ある社員は「想定はしていたが、突然のことで驚いた」と話す。



















