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JTの加熱式たばこ「プルーム」がシェア2位に浮上も、「王者アイコス」の高い壁⋯51歳新社長が明かす逆転への秘策とは?

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筒井岳彦(つつい・たけひこ)/1975年1月生まれ。1997年早稲田大学理工学部卒業後、JT入社。2020年JTインターナショナル上級執行役員などを経て、26年1月にJT執行役員社長(撮影:梅谷秀司)

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国内たばこ最大手のJT。紙巻きたばこを中心に海外事業の拡大も順調で、今や国内有数の「グローバル企業」に成長した。
ただ、業界内では、加熱式たばこなどのRRP(健康リスクを低減させる可能性があるたばこ製品)への転換が進む。加熱式たばこのカテゴリーでは、国内で2014年に競合の米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)が「IQOS(アイコス)」を発売し、市場を席巻。JTも16年に「Ploom TECH(プルーム・テック)」を発売したが、現在もシェアでは大きく差をつけられている。
こうした状況下で、26年1月からJTを率いることになったのが、筒井岳彦新社長だ。海外経験が豊富で、25年までの4年余りの間、RRP事業の指揮を執った。50歳での社長就任はJTの歴代社長の中で最年少となる。加熱式の王者アイコスにどう立ち向かうのか。JTが目指す「逆襲」の一手を筒井氏に聞いた。(※インタビューは26年2月中旬に実施)

トップの背中は遠いがチャンスはある

――25年5月に加熱式たばこ「Ploom AURA(プルーム・オーラ)」を発売しました。JTは国内の加熱式のシェアが15.7%となり、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の「glo(グロー)」を抜いて2位になったと発表しました。ただ、首位を走るPMI「アイコス」は、70%近いシェアで圧倒的な存在感を示しています。

加熱式たばこは、生まれて10年ぐらいの若い市場だ。お客さん自身も若く、いろんなものを試してみる意欲のある人がたくさんいる。今日のマーケットシェアの姿が5年、10年先の姿を決める段階には来ていない。

トップの背中はまだ遠いが、イノベーションに加えて、それをしっかり顧客に届けていく力をつければ、チャンスはまだまだあると思っている。

――逆転のチャンスはどこにあると考えていますか。

紙巻きたばこの世界だと、一度嗜好が固まると、あまり動かない。長年それを吸っていただくのはビジネスとしても重要で、さらにそのお客さんに「こっち(加熱式)に行きましょう」と言っても、簡単には変えていただけない。

ただ、今、世の中に出ている自社や他社の製品を上回るものが作れると思っている。一発逆転できるかどうかわからないが、シェアは十分に巻き返せると思っている。

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