
高田幸徳(たかだ・ゆきのり)/住友生命保険 社長。1988年京都大学経済学部卒業、住友生命保険入社。2017年執行役員企画部長、18年執行役常務、21年から現職(撮影:尾形文繁)
保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。
──日本生命保険の出向者による内部情報の漏洩問題を受けた、追加調査などの対応方針について教えてください。
事案の詳細がわかっていないため、出向者の調査などについてはまだ判断しかねる。昨年は業界各社で顧客情報の漏洩の有無に着目した調査がなされたと認識しているが、不正競争防止法違反に当たるような事案は、少なくとも現時点で出てきていない。
──監督指針の見直しを踏まえて、金融機関代理店などへの出向者についてはどう対応しますか。
60人強の出向者がいるが、年度内をメドにそのほとんどを引き揚げる予定だ。金融機関などにもその旨を伝えている。コンプライアンス部門などに出向している職員については、これから協議する必要があると思うが、監督指針の見直しの方向に沿った形で引き揚げる方針だ。
今回の環境変化は「フェイバー」
──過度な便宜供与について見直すべき点はありますか。
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