
舩曵真一郎(ふなびき・しんいちろう)/MS&ADインシュアランスグループホールディングス 社長グループCEO、三井住友海上火災保険 社長。1983年神戸大学経営学部卒業、住友海上火災保険(現・三井住友海上火災保険)入社。2017年MS&AD執行役員、21年三井住友海上火災保険社長、24年から現職(撮影:梅谷秀司)
保険業界で不正事案が続発。営業のルールを定めた保険業法と監督指針が11年ぶりに大幅改正される。大手各社はどう立ち向かおうとしているのか。本特集ではその最前線を追った。
──保険業法の改正や監督指針の見直しを受けて、代理店への出向や過度な便宜供与、手数料ポイントなどをどう改めていきますか。
お客様にとって最適かつ最良なビジネスモデルの構築に向けて、改革を進めていく。適切性、円滑性、効率性と一貫して申し上げているが、これは保険会社ではなく、お客様やステークホルダーである代理店にとってという意味だ。
お客様アンケートを取ると、保険料の安さよりも、わかりやすく必要な商品が選択できているという納得感と、スムーズに手続きできるという利便性を重視しているという結果が出ている。
それにのっとったビジネスモデル、商品設計、業務プロセスを代理店とともにつくっていくのだが、代理店や保険会社において募集に関する役割、権限、責任を明確化して、それに沿った体制・運営にしていくことが重要だ。
過度な便宜供与を見直す
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