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「安彦ガンダム」と言われたりもするが、「オリジン」は富野由悠季のガンダムの補強。「富野さんのガンダムが薄っぺらな話のわけがない」

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安彦良和(やすひこ・よしかず)/漫画家、アニメ監督。1947年北海道生まれ。70年からアニメーターとして活躍。『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクター、キャラクターデザインを担当。『ナムジ』『虹色のトロツキー』など漫画作品も多数 (撮影:梅谷秀司)
漫画家として、再び『機動戦士ガンダム』を描くことに。漫画家、アニメ監督の安彦良和氏の証言を3回に分けてお届けする。

アニメ『機動戦士ガンダム』の放送から20年ほど経った2001年、今度は漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下、オリジン)を描くことになる。

21世紀に入ってから25年ほど経過した。この四半世紀を振り返り、その間の主な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こしていく

この仕事を引き受けると決めたとき、1つ条件を出させてもらった。アニメ版から少し変えるよ、僕はメインスタッフの一人なんだからそうする権利もあるでしょう、と。

では何を変えたかというと、まず話の順番を変えた。流れを整理してわかりやすくするためだ。そしてもう1つ、アニメにないエピソードを付け足した。オリジン23巻のうち6巻分を占める過去編だ。

過去編では、主人公アムロの敵役、ジオン公国のエースパイロットであるシャア・アズナブルの生い立ちを描いた。アニメにも断片的な情報は出てくるが、それを自分なりに想像して1つの物語にした。

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