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安彦良和氏が『機動戦士ガンダム』の漫画を描くと決意した理由。熱心な説得、「ガンダムを別物のままにしておいていいのか?」という思い

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21世紀の証言
安彦良和(やすひこ・よしかず)/アニメーター、漫画家。1947年北海道生まれ。70年からアニメーターとして活躍。『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクター、キャラクターデザインを担当。『ナムジ』『虹色のトロツキー』など漫画作品も多数 (撮影:梅谷秀司)
漫画家として、再び『機動戦士ガンダム』を描くことに。アニメーター、漫画家の安彦良和氏の証言を3回に分けてお届けする。
21世紀に入ってから25年ほど経過した。この四半世紀を振り返り、その間の主な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こしていく

2001年6月に『ガンダムエース』が創刊された。僕の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下、オリジン)を載せるために角川書店が作ってくれた雑誌だ。オリジンは、1979年に放送を開始した『機動戦士ガンダム』の漫画版。ガンダムシリーズを制作するサンライズから企画の提案を受けた。

僕は「ガンダムはもう終わったんだ」と思っていたから最初は断った。『王道の狗』という、日清戦争前後、明治時代を舞台とする作品を描き終える頃で、漫画家として調子が出てきていた。自分のスタイルはこれだとわかってノっていたのを邪魔される気がして不愉快だった。

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