TKO木本、投資トラブルを起こした「40代の焦り」 そこそこ売れてても「妙な不安」に支配されていた
芸人以外の「柱」が見つからない
芸人としての先行きに不安を感じるようになってきた40代において、僕は芸人以外の「柱」をどうやって建てようかと模索していました。
芸人の世界で成功するかどうかは博打のようなものです。ギャンブルに興味がもてなかったのは、僕の人生がギャンブルみたいなものだからかもしれません。売れるかどうかは本当に運次第ですから。
幸運にも僕らは「そこそこ売れっ子」まではたどり着くことができました。ただ、自分たちの冠番組をもてなかった芸人としての仕事は「たぶん楽しくなくなるのやろな」という予感がありました。それでも、自らのブランディングとしては「華やか」に見えるように装わなければいけない。
誰でも思いつくことでしたが、僕はその手段として「NHK朝ドラ」のオーディションを受けにいきました。当時の僕は中村玉緒さんにとてもお世話になっていました。玉緒さんのすべての仕事を把握しておきたかった僕は、ナレーションを担当されていた『てっぱん』という朝ドラを熱心に観ていたのです。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら