東京23区でも売れなかった"四重苦"の空き家が人気宿に!《DIYで再生、北欧出身モデルの手腕》「ボロボロの建物をかっこよくするのが面白い」

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アントンさんと改修後の様子
(写真左)アントンさん/(写真左)コンクリートの土間だった1階をリビングダイニングに改修した(写真:アントンさん提供)
さまざまな工夫で新たな住まいや仕事場となったり、文化的拠点に生まれ変わっている“廃居(廃墟)”を紹介している本連載「広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力」。16回目となる今回は、東京23区内でも買い手がつきにくい「困った空き家」の再生事例です。

空き家、廃墟は都心近くでもあちこちで見かける。特に開発年代が古く、戦災に遭わなかった木造住宅密集エリア、通称“木密エリア”には複数の難点があって活用されにくい物件が点在している。

そんな地域のひとつ、世田谷区三軒茶屋の駅から徒歩8分、立地としては非常に便利な場所で2025年5月、10年間使われていなかった物件の再生見学会があった。

今後、借りた人が内装に手を入れるとのことで、何になるかと思っていたら11月になり、宿になったと聞いた。宿の主はスウェーデン出身のモデルで、DIY好きには有名なアントン・ウォールマンさん。

人気のジャパンディテイスト(日本の伝統的な生活様式や文化と北欧インテリアをミックスしたスタイル)の宿とのことで、一体、どんな場所に生まれ変わったのか。空き家を活用するためにはどうすればいいのか。

オーナーとともに第1段階の再生を手がけたJapan. asset managementの内山博文さんと、第2段階としてDIYを手がけたアントンさんに話を聞いた。

内山さんとアントンさん
内山さん(左)とアントンさん。世田谷区の路地の奥にあるカフェで話を伺った(写真:筆者撮影)

再建築不可・借地・築古・検査済証無しの物件

不動産価格が高騰し、買えなくなったと嘆く人が多い東京都23区内だが、そんな場所にも多くの人が活用を諦める、不当に低い評価をされがちな不動産がある。「再建築不可、借地、築古、検査済証無し」といったマイナス条件が2つ、3つと重なっているような物件だ。

だが、必ずしも使えないわけではない。「使えないと思い込んでいる、どう使ったらよいか分からない、相談する先を知らない、だから低く評価されてしまう」というのはの内山さん。

同社では空き家リノベラボという事業者の共創ネットワークを主導しており、2016年の事業開始以来多数の空き家問題を解決してきた。

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