マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』中山 元 訳/日経BPクラシックス
工業化を経験すると、先進国でもグローバルサウスでも、人々の人生の大半の時間を労働が占めるようになる。現代人は生きるために働くのか、働くために生きるのか区別がつかない状況に陥っている。「負け組」が苦しむだけでなく、やりがいの名の下で「勝ち組」とされる人も家族を犠牲に働き、巨大な資本主義システムから抜け出せない。
「鋼鉄のように固い檻」
本書は時として、プロテスタントが勤勉だったから、オランダやイギリス、ドイツ、アメリカなどのプロテスタント国で資本主義が発展したという単純な因果関係で要約されることがある。が、これはウェーバーの問題設定から大きく逸脱する。ウェーバーの関心は、資本主義がなぜ成功したかを説明することではなかった。
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