さて、三軒茶屋の物件だが、現在は他の物件同様に人気物件になっており、取材時に中を見せていただくことは叶わなかった。中長期で滞在する人が多いため、所有者でも室内に入れる日は非常に限定されてしまうのだ。
人気の理由は観光地ではなく、三軒茶屋という活気のある、日本の日常生活を味わえる地域に立地しているということに加え、ここ数年で一般にも知られるようになったインテリアトレンド「ジャパンディ(JAPANDI)」にもある。
これはJAPAN(日本)と SCANDINAVIA(スカンディナビア、北欧のこと)を合わせた造語で、シンプルでナチュラルな北欧テイストに障子や畳など海外にはない和を入れ込んだものと解すればいいらしい。似たようなテイストに「和モダン」があるが、こちらは和をベースにした和洋折衷。どちらがメインかが違うということだろう。
実際にアントンさんの作っている部屋の写真を見ると畳、障子、提灯、たんすなどのアイテムがさりげなく配されており、そのうちには廃材、廃棄されそうになっていたもの、中古品なども混じっている。
それが建物の古さとうまく混ざり合い、よく見る和室が妙にかっこよく思えるのが不思議。三軒茶屋の所有者も家具が入った後で現地を訪れ、変貌ぶりに驚き、「素敵なインテリア」と喜んでいたそうだ。
単なるDIYじゃない
内山さんによると「アントンさんのDIYは、リノベーションの手段というより、アーティスト的な感性を持ったプロデュースとしての手段」とのこと。
「世界的な高級ホテルが廃棄したソファをもらって来て使っているなど、どこからその情報を得たんだろうと驚かされることも多く、ネットワーク、目利きの力がすごいと思いますね」(内山さん)
空き家再生で成功するにはいろいろと必要な力があるということらしい。
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