空き家関連ビジネスを手がける2社のトップが語る商機と勝機。

大河幹男(おおかわ・みきお)/ジェクトワン代表。1965年三重県生まれ。商社やデベロッパーなどを経て2009年に不動産開発などのジェクトワンを設立。16年から空き家活用などの「アキサポ」を開始(写真:編集部撮影)
少子高齢化の進展とともに深刻化している「空き家」の増加。本特集では、空き家をめぐって進行している問題や活況を呈し始めた関連ビジネス、実家をめぐる諸問題の解決策を紹介する。
不動産の「非常識」に挑戦
ジェクトワン代表 大河幹男
会社設立から8年目に入り、新規事業として開始したのが「アキサポ」だ。その前年に空き家(対策特別措置)法が全面施行され、社会的な課題としてニーズが大きく、不動産会社として解決に資するべきだという思いがあった。
ただ当時は、同業者から「本当に大丈夫か」とそうとう心配された。不動産業は、銀行借り入れを元手に建物を造ったり、物件を仕入れてリノベーションし価値を加えたりして売るというのが基本だ。空き家の所有者から物件を借りて、リノベーション費用は当社が全額負担するというのは、不動産業としては「非常識」だった。
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