塗炭の苦しみを味わった「実家の終活」経験者たちの生の声を紹介する。
少子高齢化の進展とともに深刻化している「空き家」の増加。本特集では、空き家をめぐって進行している問題や活況を呈し始めた関連ビジネス、実家をめぐる諸問題の解決策を紹介する。
本誌の2900人独自アンケートに寄せられた声や取材を基に、実家の相続や片付けをめぐって起こりうる主なトラブル事例をまとめた。
・CASE1|実家を共有名義で相続してしまい処分に高ハードル
「たいへん申し訳ありませんが、こちらの物件はご希望に添えません」。黒田延彦さん(仮名、50代)は、相続した実家の一部を買い取ってもらおうと不動産業者へ希望を出したところ、あえなく断られてしまった。
遺産分割で弟や妹と骨肉の争いになり、結果として実家をきょうだいの共有名義で相続したことが、売却のハードルを上げてしまっているのだ。
実家は築50年以上で、改装しなければ賃貸に回すのも難しい。どう処分すればいいかと悩んでいるうちに、相続からすでに3年以上が経過していた。
近隣から複数の苦情
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