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日本のバイオマス発電を支える、ベトナムの木質ペレット生産現場。原料アカシアの「超短伐期連作」がもたらす、深刻な環境破壊リスク

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ベトナムのチップ工場での労働の様子。分別管理されておらず、粉塵を浴びながらの作業が続けられている(写真:筆者撮影)

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発電用バイオマス燃料である木質ペレットはどのように生産されているのか。果たして持続可能(サステナブル)な生産が行われているのか──。環境団体に所属する筆者は世界最大の産地であるベトナムを訪れ、その実態を調査した。

財務省の貿易統計によれば、日本のベトナムからの木質ペレットの輸入量は2025年に568万トンに達した。日本にとってベトナムは木質ペレットの第1位の輸入国であり、輸入総量の6割超に上る。ベトナムにとって木質ペレットは多額の外貨収入を生み出す源となっている。

そうした中、バイオマス発電の燃料である木質ペレットの生産の実態を調査するために、筆者は24年春にベトナムの北部と中部を訪れた。そこで目にした光景は、想像を超えたものだった。

ベトナムでは、首都ハノイや中部の主要都市フエ近郊の農村、同じく中部主要都市のダナンから車で7時間以上走った少数民族の村や、土砂崩れの被害を受けたアカシアの植林地などを視察した。ベトナムの北部および中部では、山の斜面や農地周辺の土地、道路の脇から墓地に至るまでアカシアが植えられていた。

ベトナムでのアカシア植林の実態

ベトナムの国土面積約3300万ヘクタール(約33万平方キロメートル)のうち、森林面積は約1460万ヘクタール。そのうちの約430万ヘクタールを人工林が占めており、その半分近くに当たる約200万ヘクタールがアカシアの植林地だ。

ベトナムでは、戦争での枯れ葉剤の使用や山岳地帯の農地開発によって失われた森林を回復させるべく、1998年から「500万ヘクタール国家植林計画」が実施された。アカシアの植林は同計画の下で急増したという。

アカシアおよび、同じくベトナムで広範囲に植林されているユーカリはオーストラリア原産で、ベトナムでは外来種だ。ベトナムの国土の7%近くがそうした外来種の植林によって占められている。

ここでの問題は、アカシアの植林が持続可能(サステナブル)であるかどうかだ。筆者の訪問先のベトナム北部および中部では、植林してからわずか1、2年程度のアカシアの木が密集する林を目にした。

一見して、火入れ後とわかる収穫跡地に、すでに小さな苗が植えられている植林地もあちこちで見かけた。ここではいわゆる休耕期間を置かずに、植林が続けられていることがわかった。

火入れ後の収穫跡地に小さな苗が植えられている(写真:筆者撮影)
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