〈稼ぐ事業を手放す〉キリンが人気ウイスキー「フォアローゼズ」を売却へ、背景にはアサヒやサッポロと真逆を行く"異質の戦略"があった
「20年以上育ててきた大事なブランドで、社員たちもよく知っている。苦渋の決断だった」――。キリンホールディングス(以下、キリンHD)の南方健志社長は、2月中旬の2025年12月期決算発表時にそう語った。
同社は2月6日、バーボンウイスキーの製造販売を手がけるアメリカのフォアローゼズ社を、現地酒類大手のE.&J.ガロワイナリー社に約1200億円で売却すると発表した。
フォアローゼズの業績は順調だが⋯
1888年にアメリカで創業したフォアローゼズ社をキリンビールが買収したのは02年のこと。以来、主力の「フォアローゼズ」ブランドのバーボンは20年余りにわたって、国内外で人気を集めてきた。
フォアローゼズの業績に目を移すと、25年の売上高は260億円、事業利益は83億円で着地。26年は売上高296億円、事業利益98億円と増収増益を計画している。キリンHD全体の利益で見れば決して貢献度が大きいわけではないが、一定の利益を出している。
赤字でもなく、喫緊の課題があるようには見えないフォアローゼズだが、なぜいまキリンは手放す決断をしたのか。垣間見えてくるのは、キリンHDが打ち出す「異質の戦略」だ。





















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