「20年以上育ててきた大事なブランドで、社員たちもよく知っている。苦渋の決断だった」…キリンは、なぜ「フォアローゼズ」の売却を決めたのか

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24年からキリンHDの社長となった南方氏は、18年から協和発酵バイオ社長、22年からはヘルスサイエンス事業本部長を務めた(写真:編集部撮影)

キリンホールディングス(以下、キリンHD)は2月6日、バーボンウイスキーの製造販売を手がけるアメリカのフォアローゼズ社を、現地酒類大手のE.&J.ガロワイナリー社に約1200億円で売却すると発表した。

「20年以上育ててきた大事なブランドで、社員たちもよく知っている。苦渋の決断だった」――。同社のの南方健志社長は、2月中旬の2025年12月期決算発表時にそう語った。

なぜいまキリンは手放す決断をしたのか

1888年にアメリカで創業したフォアローゼズ社をキリンビールが買収したのは02年のこと。以来、主力の「フォアローゼズ」ブランドのバーボンは20年余りにわたって、国内外で人気を集めてきた。

「フォアローゼズ」ブランドのバーボン(写真:キリンホームページより)

フォアローゼズの業績に目を移すと、25年の売上高は260億円、事業利益は83億円で着地。26年は売上高296億円、事業利益98億円と増収増益を計画している。キリンHD全体の利益で見れば決して貢献度が大きいわけではないが、一定の利益を出している。

赤字でもなく、喫緊の課題があるようには見えないフォアローゼズだが、なぜいまキリンは手放す決断をしたのか。垣間見えてくるのは、キリンHDが打ち出す「異質の戦略」だ。

キリンHDは2月中旬の決算発表会見に合わせて、2035年までの長期経営構想を発表した。そこで明らかになったことなど詳報記事は、〈稼ぐ事業を手放す〉キリンが人気ウイスキー「フォアローゼズ」を売却へ、背景にはアサヒやサッポロと真逆を行く"異質の戦略"があったをご覧ください。
生田 隆之介 東洋経済 記者

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いくた りゅうのすけ / Ryunosuke Ikuta

食品・飲料・酒類・たばこ業界を担当。テレビ局記者として長野県、北海道、東京での勤務を経て、2025年10月東洋経済新報社入社。土曜日は娘と遊び、日曜日は社会人サッカーチームの試合で汗を流す生活を送っている。兵庫県出身。

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